One-or-Eightについて about

ご挨拶

中村 洋文

理想は「命のハンデ」がない地域社会。

私の生まれ故郷は、九州地方のとある離島です。

特に子供の頃、医療に対しての「選択肢の少なさ」を目のあたりにすることが多く、親族や近所の人が病に倒れた時、「離島医療の不平等さ」に関しては、強烈な印象がありました。

「住んでいる場所によって、ここまで暮らしに差があるのか…」

「命のハンデ」とも言える現実に直面したのが、この道を踏み出す大きなきっかけとなりました。

2011年1月に栃木に移住しました。移住直後の3月、東日本大震災が発生。過去に福島で仕事でお世話になっていた方達と連絡が一生取れなくなってしまった・・・という経験もしました。

開業当時、ここ栃木県でさえも、中心街から離れたエリアでは「遠いから行かない」という医療従事者側の判断で、医療サービスが手薄になっている箇所が沢山ありました。地続きの県内でさえも「命のハンデ」はわたしたちの日常に起こる、現実なのです。

「今日の正解は、明日の不正解」
医療従事者だからこそ、必要な感覚。

とはいえ、地方というのはなかなか”最先端のもの”や”新しい要素”を取り入れるのに時間もかかるし、心理的な抵抗が邪魔する場合もあると思います。

特に私は、海で阻まれた離島で育った感覚が強烈にあり、陸地続きの地域であるならば「便利な新しいネットワークや情報をどんどん取り入れた方がいい」という考えを持っています。

そのチャンスを逃してしまうと、医療サービスを受ける側が損をしてしまう状況が現代においては発生します。

特に医療の世界では「今日の正解が、明日の不正解」という状況が起こります。

そして今は経営者として、この変化スピードの早い時代の中で、「前例がないからやらない」などなく、日々「進歩のない背中は見せられない」と思います。

社名である「ワンオアエイト」の意味は、その名の通り「一か八か」です。

私なりに大小たくさんの挑戦をし、人生の選択をしてきました。愛する地元に住んでいるだけで発生する格差を埋めるべく、一緒になって取り組んでくださる柔軟で新しい発想力の方と、私たちなりの「平等な社会」を創っていけたら…と強く願っています。

中村 洋文